「姫、帰ろう」 「うん」 補習が終わると、あたしと紫苑は手を繋いで家路に着く。 補習が終わる時間はまちまちだけど、外が明るいうちに終わる。 だから、紫苑に家まで送っていってもらったことはない。 紫苑はあたしの家がどこにあるのか知らないし、あたしも紫苑の家がどこにあるのか知らない。 もちろん、お互いの連絡先も知らない。 あたし達って、そういう関係。