【理子side】 「……理子!!心配してたんだから!!」 2日ぶりに家に帰ると、お母さんがリビングから飛び出してきた。 少し会っていなかっただけなのに、目の下のクマが目立つ。 なんだかちょっぴり、やつれたような気もする。 「どうして電話に出ないの!?お父さんもお母さんも遼も……みんながどれだけ心配してたと思ってるの!?」 「ごめん……」 うつむき加減でリビングに入るなり、 「えっ……?」 あたしは思わず目を見開いた。