「黙っててもいいけど、マジで襲うよ?」 ただこっちを向いてほしいだけなのに、何て言ったらいいのか分からない。 女を落とすための甘い言葉なら、いくらでも思い浮かぶのに。 それなのに、姫の顔を上げることがこんなにも難しいなんて。 「……さっきの……――」 「ん?」 「さっきの女の子と……したの?」 すると、姫は震える声でそう言うとゆっくりと顔をもち上げた。