【紫苑side】 週明けの月曜日。 「お前、あの子と付き合い始めたのか?」 教室に入るなり海斗が俺の席にやってきた。 「あの子って、姫のこと?」 「それ以外、誰がいるんだよ。お前が女と登校するから、お前のファン達がギャーギャー大騒ぎしてんだろ」 海斗は小学生からの付き合いで。 性格も趣味も何もかも正反対だけど、海斗とは気が合った。 海斗の両親も、俺の家庭環境を気をかけてくれて、世話になることも多い。