だけど、どうしても頭から離れないことがあって。 自販機に向かう途中に紫苑と喋っていた女の人。 あの人が紫苑とどういう関係なのか……。 気になったけど、聞けなくて。 深く詮索して紫苑に嫌われるのが恐くて。 「姫、何考えてんの?」 紫苑はぼんやりとしていたあたしの目の前で、大きな手の平をヒラヒラと揺らす。