アイツがそれを言いだしたのは、まさに突然だった。






「はぁぁーー!!?」



梓月の大袈裟なリアクションに、俺は思わず耳を塞ぐ。


「桜子サマとバカンス!?ど、ど、ど、どういう事だよ!!?」


「うるせぇなぁ…。」



千早は眉間に皺を寄せ、げんなりしている。


「バイトだよ、バイト。
荷物持ちとか、身の回りの世話とかで金くれるってさ。専属執事?とか言ってたなぁ。」


「専属執事ったって……あの女のバカンスなんかイタリアとかナンチャラ島とか…すぐ帰ってこれねぇんだぞ!?」


「今年は仕事が忙しいから軽井沢の別荘に一泊だとよ。」


千早は大して興味もなさそうに答える。








バイトを探していたらしい千早は、桜子サマから自分のバカンスに執事として同行するならバイト代を払うと言われたらしい。




明日から軽井沢で一泊、
それを千早は俺たちに話しているところだ。