頭が可笑しい。 自分でも、そう思う。 相手は男だ。 なのに。なのに、それでも。 どうしても。 俺の中の俺が叫ぶんだ。 千早が好きだ、と。 可愛げもなく、 愛嬌もなく、 食い意地が張ってる千早が好きだ、と。 曲がったことが嫌いな、 はっきりと物を言う千早が大好きだ、と。 俺の心が、 細胞の一つ一つが、 魂が叫ぶ。 他人を、こんなにも欲しいと思ったことなんかなかった。 イカれてる。狂ってる。 異常だ。――笑うなら、笑えばいい。 俺は、千早が好きだ。