もう真っ暗になってしまった。来た道を先生と一緒に歩く。「ちょっとごめん」を言って、吉永先生はケータイを取り出した。
学校に連絡するのかな……。そんなあたしの考えとは違い、聞こえてきたのは「今から帰るから」という彼女への帰るコールだった。
あたしは、制服のポケットに入っているケータイを触った。ここに来るまでにどこからもかかって来ていないけど。
冬海が先生とあたしのメモを見て、連絡してきてくれると良いんだけど……。
「先生、帰るコールしてる」
「なんだよ。ワリィか」
「いいえ。別に」
吉永先生の彼女ってどんな人なんだろうな、こんな騒がしくて野蛮な男と一緒に居られるんだから、きっともっと強い女の人に違いない。あの、プロレスラーの奥さんみたいな。木刀を持ってるかもしれない。
「俺のケータイ教えとくから、なんかあったら連絡してくれ」
あたしが北斗晶の妄想を勝手にしてると、先生があのパンダメモに自分のケータイ番号を書いてよこした。「はぁい」とあたしはそのメモの番号をすぐにポケットに居れた。
まぁ、たぶん電話することは無いと思うんだけど……。
あのコンビニの前を再び通って、駅に向かう。
街の灯りを見ていて、ため息が出てしまった。冬海に会えると思ってたから。おばあちゃんと近所に夕飯の買い物にでも行ってたのかもしれない。もしくは、冬海は風邪で寝ていて、おばあちゃんだけ買い物に行ってたかも。
寝ていたかも、と思うと急に不安になってしまった。大丈夫よね……。
学校に連絡するのかな……。そんなあたしの考えとは違い、聞こえてきたのは「今から帰るから」という彼女への帰るコールだった。
あたしは、制服のポケットに入っているケータイを触った。ここに来るまでにどこからもかかって来ていないけど。
冬海が先生とあたしのメモを見て、連絡してきてくれると良いんだけど……。
「先生、帰るコールしてる」
「なんだよ。ワリィか」
「いいえ。別に」
吉永先生の彼女ってどんな人なんだろうな、こんな騒がしくて野蛮な男と一緒に居られるんだから、きっともっと強い女の人に違いない。あの、プロレスラーの奥さんみたいな。木刀を持ってるかもしれない。
「俺のケータイ教えとくから、なんかあったら連絡してくれ」
あたしが北斗晶の妄想を勝手にしてると、先生があのパンダメモに自分のケータイ番号を書いてよこした。「はぁい」とあたしはそのメモの番号をすぐにポケットに居れた。
まぁ、たぶん電話することは無いと思うんだけど……。
あのコンビニの前を再び通って、駅に向かう。
街の灯りを見ていて、ため息が出てしまった。冬海に会えると思ってたから。おばあちゃんと近所に夕飯の買い物にでも行ってたのかもしれない。もしくは、冬海は風邪で寝ていて、おばあちゃんだけ買い物に行ってたかも。
寝ていたかも、と思うと急に不安になってしまった。大丈夫よね……。



