「風邪とか、ですかね。すいませんあたしよく知らない、です」
正直に言っておこう。だって本当に知らないんだから。
「風邪でっていうのもあったみたいだけどな。まぁ、知らないならいいか」
「すいません」
「まあいい。昼休み悪かったな。上手くやれや」
なんか、前もそんな風に言われた気がする。何を上手くやるのだろうか。
背が高いから足も手も長い(大きい)体を動かすのは大変だろうなって思うような感じで、吉永先生は行ってしまった。
最近、よく休む。分からない。冬海のこと、知らないことがたくさんあるんだった。あらためてそう感じる。
あの白い車の事も。暗い気持ちと胸騒ぎは、明るい昼休みとは裏腹のものだった。
「晃、数学の課題って明日だっけ?」
教室へ戻ると、梓が聞いてきた。もうパンの袋を手で握りつぶしている。昼休みになったばっかじゃんよー。食べるの早いって。
「あ、たしか明日?」
美由樹がそばに居たので、聞いてみた。「うん」ってお弁当を開けながら返事をする。
「えー! 忘れてたし。やってないから、放課後に図書室行かない?」
「あ、あたしも」
梓と美由樹は図書室で数学の課題をやりたいらしい。
「わーごめん。あたし生徒会あって」
「アキ忙しいなぁ」
「あたしは帰ってからやるわ」
数学の課題なんて、いま梓から言われて思い出したっつーの。
正直に言っておこう。だって本当に知らないんだから。
「風邪でっていうのもあったみたいだけどな。まぁ、知らないならいいか」
「すいません」
「まあいい。昼休み悪かったな。上手くやれや」
なんか、前もそんな風に言われた気がする。何を上手くやるのだろうか。
背が高いから足も手も長い(大きい)体を動かすのは大変だろうなって思うような感じで、吉永先生は行ってしまった。
最近、よく休む。分からない。冬海のこと、知らないことがたくさんあるんだった。あらためてそう感じる。
あの白い車の事も。暗い気持ちと胸騒ぎは、明るい昼休みとは裏腹のものだった。
「晃、数学の課題って明日だっけ?」
教室へ戻ると、梓が聞いてきた。もうパンの袋を手で握りつぶしている。昼休みになったばっかじゃんよー。食べるの早いって。
「あ、たしか明日?」
美由樹がそばに居たので、聞いてみた。「うん」ってお弁当を開けながら返事をする。
「えー! 忘れてたし。やってないから、放課後に図書室行かない?」
「あ、あたしも」
梓と美由樹は図書室で数学の課題をやりたいらしい。
「わーごめん。あたし生徒会あって」
「アキ忙しいなぁ」
「あたしは帰ってからやるわ」
数学の課題なんて、いま梓から言われて思い出したっつーの。



