さあ、下駄箱まで全力疾走だわよあたし。 花壇のところに居るから。そう言って、また窓から出ていった冬海の背中を見てから窓の鍵を確かめ、鞄に教科書だのをぶっこんで、下駄箱まで全力疾走(当社比)で走った。 だって。待ってるって。 一緒に帰るって事でしょ? 「ドッキリでしたー」って梓あたりが出てきませんように。