私もミコト君に話したいことがあった。









私はミコト君に提案をした。














ミコト君と共に逃げることを…












私は嘘をついた。











でも、ミコト君だけは組織に関わらせたくなかった。














これ以上組織に関われば、ミコト君が傷ついてしまう。










道具とされてしまう。














私はミコト君と『逃げる』約束をした。












そして…組織が動き出した。














動いたのは『R』だった。








私にはどの組織が動いても、戦いの始まりだと考えていた。














私達は逃げた。










電車に乗り、町を離れた。









できるだけ田舎の方へ向かった。













私はミコト君と組織を離すことができた。










これからは組織に見つからずに二人で暮らせればよかった。












だけど…














私の導いた結果に誤差があった。













伊藤君の行動で、ミコト君は町に戻ると言いだした。













私は止めた。











戻れば、ミコト君は道具として扱われる。












それでも…












ミコト君の意志を聞いた。














私はミコト君を信じた。











私は逃げることから守ることを決意した。