捕獲した多才能力者、NO.5、NO.6は脱走。逃走後、多才能力者の事件は発生なし。


ただし、多国からの攻撃が『ヘブン』に奇襲攻撃。


夫と『W』より撃退。


『W』の新しい部隊として防衛部隊を設立された。


今後は夫を出来る限り『ヘブン』内での仕事を中心にする予定。


奇襲時、『W』の人達は夫と戦い負傷者が続出。


今後の対抗策を模索中。






私はアキトと一緒に『W』施設内で一日を過ごした。


生活には制限があり、移動時には部下を付けるように指示された。


仕事内容は通常通りであった。


伊藤君は資料を持って来て、私がシミュレーションした。


その結果を元に、行動した。








ある日、私はアイドのことを思い出し、伊藤君にアイドの事を聞いた。


仕事をしたくないアイドには一度だけ仕事履歴があった。


それは8年前に伊藤君を襲った時だった。


アイドが言っていた『8年も待っている』言葉と関係があると感じた。


そのため、伊藤君と何かしらの取引をしたと考えられた。


その話をすると伊藤君は話をはぐらかした。









アイドの襲来から1カ月後


私はアキトを寝かしつけて読書をしていた。




トントン…




私は返事をすると、部屋に伊藤君が予定の時間に来た。


伊藤君から重要な話があると言われていた。




「元気か」




ベッドの横に置かれた椅子に座り資料を出した。


私が資料を見た瞬間、目を見開いた。


この資料の書き方から考えて、『Xファイル』の資料だと思えた。


私は読んでいた本を置き、資料を読み始めた。