少女は学校が終わった後も音楽教室に通っていた。 そっと後をついていってみると綺麗な歌声が空に真っすぐ延びていた。 おだは一瞬でその歌がスキになった。 毎日毎日聴きに行った。 そして教室が終わると余韻に浸りながら家に帰る。 食事をし、眠りにつく。 そんな生活を繰り返していた。 そう、すべてが元通り。 …という訳にはいかないようでも、 おだにまた、平凡な日々が訪れた。