サイフには僅かな金。それと女のアドレスがいっぱい詰まったスマートフォン。 これだけで充分でしょ。 オレが守らなきゃって、ずっとキョウコちゃんのナイトぶってきたけど、その必要ももうないっていうか。ただのオレの一人よがりだったのかもね。 マンションに背中を向け、オレは夜の街へ歩きだした。