和尚様:
おい、一究!お前に依頼人だ。どうやら、この回が最終回らしいから、バシッと決めろよ!

一究さん:
ったく、誰だよ、金にならねえ事は…って、「微妙屋」さんじゃないか!

微妙屋:
やあ、一究さん。
おや?怪我でもなさったんで?
顔がすごい事に…

一究さん:
ああこれ?ちょっと和尚様から「可愛がられ」まして…
角界(お相撲さんの世界)でもよくあるでしょ、あの、たまに死亡事件にまで発展してる、例の、あれ。
でも今回は、和尚様らしくなかったなあ、顔まで殴るなんて。
いつもは、表沙汰にならない様に、腹しか殴らない、慎重冷徹な方なのに…

和尚様:
人聞きの悪い事を言うなや!どんだけ陰険やねんワシ!
こいつの言う事を、真に受けちゃいけませんよ、微妙屋さん!

微妙屋:
はあ。ま、まあそれはともかく、早速依頼の内容なんですが、かくかく、しかじか…

一究さん:
う~む、めちゃめちゃ難題じゃあないですか。
でもまあ、俺もこの話の主人公らしいし、最後ぐらい、『バシッ』と決めたろやないけ!

(かなり真剣モードで)

ぽく、ぽく、ぽく、ぽく…チ~ン!
うっ、うわあ~っ!

-バシッ!-

和尚様:
痛てえっ!な、何さらすんじゃ小僧ォッ!何で殴るねん!

一究さん:
い、いや、だってよお、俺、めちゃめちゃ真剣に集中して、ぽく、ぽく、ぽく、ぽく考えてたんやで。
そんな時に、いきなり「チ~ン」って鳴ったら驚くやろフツー!
(`ヘ´#)プンプン!

和尚様:
アホかぁ!!自分のアイデアの閃きの音に驚いて、そのひょうしに他人に暴行働いてしまうボケが、どこにおるんじゃ!
何世紀とんちやっとんのじゃオノレは!
今更なにゆーとんねん、最終回でうれしいわっ!

微妙屋:
(´д`;)…


-「とんち小坊主、一問一答」、ここに堂々と、完!-