始まりの音-絶対温度-


窓際の席で机に向かう黒髪の女生徒と、対照的に壁に持たれかかってだらしなく横を向く綺麗な栗色の長い髪。


それは、まるで似合わなくて、嘘みたいな光景だった。


「高見っ!!もう少しゆっくり解きなさいよ、写せないじゃない」


どうやら、課題のプリントを仕上げているらしい。

で、何で委員長?というか、違和感たっぷり過ぎてウケる。確か軽く揉めたんじゃなかったっけ?とか俺が考えていると、


「文句多い。帰れば?」


淡々とした機械的な口調が冷たい程低く落ちた。