そのまま階段を駆け上がったから、司さんの表情とか、分からない。 なんて事しちゃったんだろ、って思う感情と裏腹に、唇に残る感触が 泣きそうな程愛しい。 司さんが、悪いんだよ。 だって、知ってる。 どんな綺麗な人を連れていても、どんなに人気があっても司さんは冷めた瞳でただ眺めるだけ。あたしをいつだって優先してくれるの。 期待したって仕方ないじゃない。