ズルい-蓮井side-



「変なとこ見せたな。悪い」


司さんは謝って、あたしの腕を引いたまま、家に招き入れた。



甘ったるい香水の匂いが充満する玄関。



痛いのがお腹なのか胸なのか、もう分からない。


だけど、あたしは、あたしを選んでくれた事に嬉しいって思ってる。司さんにそんなつもり毛頭なくても。



もう、駄目。




あたしは、司さんの腕をグイッと引き寄せた。