「・・・俺も、変わってないよ」
正面から、先生の、低い声が聞こえた。
「・・・今までだって、ずっと甘やかしたいって思ってた。でもダメだって、抑えてただけ」
「っ、」
「・・・なぁ。やさしくして、甘やかしちゃ、だめなの」
低い声にまで、甘さがまじる。
耳じゃなくて、わたしの脳天に、直接、ひびく。
「美景は・・・・・・俺の、彼女だろ」
その、しゅんかん。
「・・・・・・っ、」
しあわせタンクがハレツして、わたしはぼろぼろ、泣き出してしまった。
うれしかった。
だって、はじめてだったの。
柊先生の口から、はじめて、言われたの。



