車の中も、柊先生のにおい。 「じゃ、出発ー」 「へ、ヘイッ!!」 「どこのラーメン屋だよ」 柊先生がわらうと、空気がふるえる。 先生が運転する車にのれるなんて、しょっぱなから、なんだかうれしい誤算だ。 「ね、どこ行くの?」 「着くまで内緒。あと、美景」 「ん?」 「今日、すっげーかわいい」 「・・・っ、」 そう言っておだんごをつつかれたのは、なんだかうれしい誤算、どころじゃない。 ・・・うれしすぎる、しあわせ。