秘蜜病棟


目を丸くしていると、ウィーンと音をたてて、窓が下がって。


その運転席にのっていたのは、柊先生だった。




「お待たせ。乗って」

「えっ、ええ!?先生、くるま・・・」




てっきり、歩いて迎えに来てくれるものだと思っていたわたし。


予想外のお迎え方法に、あたふたしてしまう。




「せ、先生、車のれたの!?」

「免許くらい持ってるっつの」




そう言って笑う、柊先生。



柊先生が車に乗っているところなんて、見たことなかったから、びっくりした。


病院はすぐ近くだし、自転車も使わないような距離だから、そりゃ、ふだんは乗らないよね。



そろそろと助手席にすわり、シートベルトをしめる。