秘蜜病棟


鏡の前で、いろんな組み合わせをためしてみるけど、しっくりこない。




「ううーん・・・」




・・・わたし、こんなに持ってる服、少なかったっけ?


もっといい服、持ってなかったっけ?



これもちがう。あれも、ちがう。




「美景ーっ!最初にお風呂、入っちゃいなさいよー!!」

「は、はーい!!」




階段の下からとんできた、お母さんの声。


返事だけして、また、べつの組み合わせをあてがう。



床は、洋服だらけ。お母さんに見られたら、きっと怒られる。



でも・・・だいすきな先生との、はじめてのデートなんだもん。




「どうしよう・・・」




・・・いちばんかわいい、わたしでいたい。