お父さんもお母さんも、昔っからわたしが、柊先生にべったりなついてることを、よくわかってる。
でも、本当に本気で恋しているなんて、思ってないかもしれないけど。
「柊くんに嫁にもらってもらえたら、我が家も安泰だなぁ」
「あーんなカッコよくてできたお人が義理の息子になったら、お母さんも幸せよ」
勝手に盛り上がる両親を前に、ぱくぱく、口にたくさん、から揚げをつめる。
じゃないと、また口がにやけて、ツッコまれちゃいそうだから。
『日曜、11時に迎えに行くから』
・・・あのあと。当直室に戻ってきた柊先生に、言われた。
わたしの家に、来てくれるって。
どこに行くかは、当日まで、ナイショなんだって。



