そして、曲が終わり・・・ 「もう一曲踊っていただけませんか?」 「いいえ、少し疲れたので休憩します」 嘘。 この舞踏会には実は幼馴染の貴族が来ている。 幼馴染の名前は、レイシン。 私より二つ年上。 はっきりいって優男。 どうしてこんな奴が、私の幼馴染でライバルなのかと自問自答しては溜息をついた日々を思い出す。 「何処に行くんですか?」 「ちょっと外の空気を吸いにテラスへ」