とある冬の日曜日。



あたしは借りたマンガを読んでしまって暇を持て余していた。




中学生のときは吹奏楽部に入ってて、一日も休む事なくトランペットを吹いていた。


高校生になった今、吹部時代の休みの無さに辟易して何の部活にも入ってない。


かといって、また何か部活に入ろうという気にもならない。


そして……彼氏もいないから当然遊ぶ相手もいない。



「何かおもしろいことないかなぁー」



あたしは部屋を出て階段を降りた。


玄関に見慣れないハイカットシューズが揃えてあった。



「…お兄ちゃん友達連れて来たんだ~…」


あたしには、としごのお兄ちゃんがいる。

地味系なキャラだけど、キモいわけじゃない。(←ブラコンなわけじゃないよ!汗)

両親のDNAをあたし同様ありがたく受け継いでニキビひとつないキレイな肌だし。



……どんな友達連れて来てんのかな。


「…お菓子か何か持ってってあげるついでに見ちゃおーっと」


フヒヒとあたしは怪しく笑ってキッチンに入った。←オイ笑