数分後、ソフィアはベッドで枕に顔を埋めた。

「う……あたしってバカ……」

 あんまり気持ちのいいキスなもんだから腰を抜かしたなんて……

「お姫様抱っこでここまで運んでもらうなんてぇ~」

 思い出して顔に火がつく。

「やっぱり諦めたくないなぁ……」


 次の朝──

「!」

 リビングに降りてくると、ベリルが誰かと携帯で話をしていた。

「うむ。……そうか」

 電話を切って降りてきた彼女に目を向ける。

「いつ……迎えに来るの?」

 なんとなく察して苦笑いで問いかけた。

「3日後だ」