雨に恋した華 〜君とずっと〜

「ただいま」


「お邪魔します」


あたし達の声が響いた直後、リビングから出て来たパパが立ちはだかった。


「おかえり、紫」


優しく微笑むパパの表情の裏に、何だか黒い物を感じる。


「あの、いきなり泊めてすみませんでした……」


頭を下げた虹ちゃんに向けたパパの笑顔が、少しだけ恐かったけど…


「虹希君は連絡くれたんだから、いじめちゃダメだよ」


後から出て来たママに咎(トガ)められて、パパは何も言わずにリビングに戻った。