…― 数十分前 ―…



郁海と一緒にお昼を食べようとしたのにどこにも郁海がいない
裏庭になんて…………

いるはずないか……


「あんたキモい」

「学校来ないで?」

「裕輝君が可哀相」

「調子乗ってんじゃねぇよブス」


声がする方をよく見ると
クラスメートの女の子数人が郁海を取り囲んでる



「……っ」

郁海は何も言わずに周りの子を睨んでいる



「裕輝君だけじゃなくて王子達にまで手ぇだしてさ……キモいんだよね」



「はぁ?王子達までに手ぇ出してるって?あんた結局誰が好きなの?いちばんキモいのはあんたらじゃないの?」


「なにあんた……ムカつくのよ!!」



手を振り上げて郁海の顔面を狙った









ぱしん……