「俺の男なら言うこと聞けよ!!」


「はいはい」



今日だけでも雅翔の彼女なんだったら甘えていいよね……?







「雅翔!!早く!!」


「なんで浴衣なのにそんなに速いんだよ!!」


「俺だもん、当たり前だろ?」


「はぁ……ったく」




ギュッと手を握る力が強くなった気がした


なんか胸の奥がじんわり暖かくなった……


雅翔ってすごいや……






「咲羅なんか食べる?」


「え?じゃあそこの焼きそば!!」


「了解~」




こういうのをデートって言うのかな……






「はい、焼きそば」


「あとお好み焼きとタコ焼き!」


「はいよ」


「全部雅翔と半分ずつな?」


「了解」



雅翔は一瞬ビックリしたような顔をしてから笑顔を見せてそう言った