「可愛いじゃん」


「もう嫌だ…」


「はいはい」


「俺買わないよ~?」


「いいよ、私が咲羅に着せたかっただけだし」


「なにそれ……」




「いーじゃん別に。あっ!浴衣浴衣!!」


大忙しだな…………






「咲羅咲羅咲羅!」


「な~に?」


「コレ可愛くない?」


「あ、可愛い」


郁海が指差したのは白にピンクの花柄の浴衣

郁海に似合いそう……



「買おうかな……」


「マジで?」


「咲羅も買おう?」


「俺似合わないよ?」


「あれ!あれ咲羅にピッタリ!」


「確かに俺っぽい……」


紺に白の小さな百合かかれた浴衣





「咲羅も買おう?」


「でも………」


浴衣なんて小1の時以来だし………






「いいから買いな」


「わかりました」



郁海には逆らえません