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「夏南さんは一体なんの仕事をしてらっしゃるんですか……」

「見てわかんない?モデルよ」

「ですよね……」





今俺はスタジオに来ています……
夏南さんの付き添いです……



「もう!敬語はやめてよ!」


「あ…はい…」


いやこの空気でそれは無理っす



どうやら夏南さんは一流モデルらしいです……


まぁこの顔じゃあほっとかないよな……







「ねぇ、君」

「はい?」



後ろから声がして振り向くと
30歳くらいの男の人






「おお!やっぱり!予想通り!いや、それ以上だよ!」


「は?」



いきなり何を言い出すんだこの人は……





「いや~、実はモデルが一人休みになっちゃって……それで君…やってくれないかな?」



「俺……ですか?」




「うん、『モデル達の私服』ってテーマなんだけどね」



「はあ……」

全くの素人なんですけど……






「君の顔の良さと、服のセンスの良さに惹かれてしまったんだ!ギャラは、はずむから!どうかやってくれないか?」









「俺は別に……いいですけど」





断る理由も特にないし……