唇を塞いで




「しぃちゃん可愛い!!こりゃヤバいな」


「何が?」


「気にしないでっ。しぃちゃん、一人じゃ行けないかと思って」



のんちゃん、良く分かってるなぁ

あたし、行けなかったんだよ~



「さ…行こう!!」


のんちゃんにぐいぐい背中を押されて

あたしは強い日差しが差す砂浜に出た



「のんちゃんっ、やだ、やだ!やっぱり無理!!」


あたしは佐伯くんのいるシートに座り込んで
のんちゃんの後ろに隠れた



セーフッ!!
京には見えてない!