唇を塞いで




そんな…
水着くらいであたふたして…




「そう言えば仁ちゃん帰って来るんだっけ?十和が言ってたような」



「そうだっ!!帰らなきゃ!!」


忘れてたっ!!



あたしは全速力で家への道を走った




「ただいまー!!お父さんいるっ!?」


「まだ」


良かった……


「でももう来る」


あれ?
なんであたし、焦ってるの?


家族なんだから、普通、緊張なんてしないのにね




「詩希ー!!たっだいまー!」


一休みもしないうちにお父さんが来た