唇を塞いで




「もう最後の一年だからパァッと楽しむんだっ」


それが一番いいのかもしれない

「あー、今日から転校生が来るー。入ってこーい」


そう言われて入ってきたのは
まさかの人物だった


「伊藤 秋真。アメリカから来ました」


秋真がなんで……
どうして……


女子がザワッとなる
仕方ないこと

秋真は怖いくらいに綺麗な顔立ちだから

女子より綺麗な顔



秋真があたしのほうに向かって来る


「しぃ、迎えきた」

真っ白な肌に金髪はやけに目立っていた