「早く学校に行こうよ」 そう言って京の手を引いた 校長の長い話が終わった 教室ではあたしのクラスにしては珍しく、進路の話をしていた もう、そんな時期か… 進学か、就職か… 「しぃちゃんは就職?進学?」 「あたしは…決めてないよ」 「坂井くんは?」 「兄貴が病院継ぐって言ってるから俺は自由気ままに就職」 京一がそんなことを考えていたなんて知らなかった あたしは…どうするんだろう 楽観的に考えていた