唇を塞いで




あたしって気づいてないのかな



すごいスピードで焼きそばを作ってる


ヤバイ……


涙が次々に出てくる
泣き止まないといけないのに…



そう思えば思うほど
溢れて止まらない



「はい!!焼きそば一つ!!」


「あ…がと…」


焼きそばを受け取ろうとした時、手をギュッと握られた



「え?」


「泣くな。俺のハンカチかすから。文化祭のあと、教室で待ってて」



うなずく余裕もなく
次のお客さんと話してた


今の会話はあたしにしか聞こえなかった