「――朝から熱い告白どーも☆」



いきなりパチッと目を開けた空。


嘘っ!!



今の、全部――…



「――きゃっ!!」



バフッという音と共に私の体は勢い良く布団の上に押し倒されていた。



「ちょっ!!空!?」



両手を固定し、私を見下ろす空。私は必死に抵抗する。



「ん〜やっぱ桜、いい匂いする」



「は!?」



匂いって…
あんたは犬かよ!!



「いっ、いいから離して!!もう朝なんだから!!」



私は首筋に顔を埋める空に訴えかける。



「ん〜もうちょっと」



空はいっこうに私の上からどこうとはしない。



もぉ〜!!



空って意外と強情なとこあるのかな…



「空ってば!!早く服着ないと市之助が来ちゃうわよ!!」



私は急かすように言った。
しかし…



「大丈夫、まだ朝早いし来ないよ」


空はニッと笑みを溢すと再び私の首筋に顔を埋めた。



まったく…
これはいくら言っても無駄だな…


私は仕方なく空の首に腕を回した。