ゆっくりと、空が私の中に入ってくる。 その何とも言えない感覚に私は意識を飛ばしそうになって必死で空にしがみついていた。 「――んっ……」 目をギュッと瞑って未だかつてない快感に酔いしれていた。 「……っ…桜……」 とても甘い声で私の名前を呼ぶ空。 卑怯だよ… そんな綺麗な顔して…… 私は息を乱しながら必死に意識を保っていた。 ちょっとでも油断したら、 すぐに意識が飛びそうで… 「――…好き…っ…」 私は小さな声で呟いた。