「……………」



私はうつらうつらしているうちに眠りに着いた――…



――…チュンチュン…



「……ん…朝…?」



私は部屋に付いている窓から顔を覗かせた。



「うわ…朝から雨…?」



外はザーザーと激しく雨が降っている。



朝なのに薄暗い。



「……最悪」



私はボソリと呟くと再び布団に入った。



――トントン



「――おはようございます姫様。…まだお休みでしたか?」



「……ん?慎?」



外から聞こえてきた慎の声。



「はい。殿様が姫様にお話があるとのことです。」



「話……?」



「はい。作用でございます」



「……分かったわ。ありがとう、下がっていいわよ」



「はっ」



慎が返事をし、スッと立ち上がり、去っていくのが中からでも分かった。