――あれから数ヶ月。



空が私の婚約者に決まってしばらくたった。



あれから空は城の見習い剣士から城の剣士に昇格した。



父がかなり空を気に入って剣術の優れた空を見習いで終わらせるのはもったいないから、らしい。



私はと言えば



父の後を継ぐために次期将軍としてのたしなみや勉学に励んだ。



あと、剣術も。



父は「お前は姫なんだから剣術などやらんでいいのだぞ」なんて言うけれど



剣術は私の生き甲斐でもあるし



唯一の趣味特技でもあるから、どんなに父に言われようと剣術をやめるつもりはなかった。



今の所、空以外の男に剣術で負けたことはない。



自分で言うのもなんだけど、前よりはかなり殺陣が上達したと思う


空からもかなり特訓してもらったし、春さんや市之助にもたくさん相手してもらっりしているから。


自分の国を自分で守れないなんてそんな情けない姫じゃ恥ずかしいし。



殺陣くらいできないとこの先、将軍になるにつれても色々大変だと思うし。