「いやぁっ・・・栗山くんっ



大きな家だねぇっ」



ハハハっと笑う男の人。




「あはははっ・・・」



慎さん、笑ってるようにみせてるけど、テンパッてる。



「あ、これお忘れになってた書類。」


そして男の人は鞄から茶色の封筒をだした。


「あ、ありがとうございます。



わざわざ・・・・」


慎さんはそれを受け取り、ペコリと頭をさげている。


そうすると男の人がとんでもないことを言い出した。


「そうだ。今度、ここでパーティーでもしようじゃないか」


何故かニコニコとしている男の人。


「「「「パーティー?」」」」


私たちまで声がそろう。


それでも男の人は話を続ける。


「そうだな・・・土曜でどうだい?



キミ達、兄弟なんだろ?

栗山 将先生とかさっ・・・」


まだニコニコとしている。


「はい・・・。」


苦笑いをしている慎さん。


「大丈夫だよね?」


図々しく言う男の人。



「・・・はい、あははー・・・」


作り笑いをして、慎さんは完璧に負けてしまっていた。