「あの・・・どちらさま・・・?」


私はその人に尋ねる。


そうすると男の人はハッとしたように口をひらく。


「あ、これはこれは・・


えっと栗山 慎さんの職場のものですっ・・・」



その人はペコっと頭をさげた。




「っくっ・・・」



私は笑いを呑み込んだ。




いかにも頭上が私たちにむきだしになってしまい過ぎている。


それでも真奈は口をひらく。


「あ~っ・・・慎っ!」



真奈は叫んだ。


すると数秒して慎さんが現れた。ダルそうに声をあげながら。


「ん~?」


いかにもルーズな格好。


スウェットに上はパーカー。


でも訪れてきた相手を見て、ハッとしたように背筋を伸ばした。


「校長っ!」




慎さんがペコリと頭を咄嗟にさげた。



「「「校長?」」」


私たち全員は声がそろってしまった。


どういうこと?