何だったんだあのさっきの樹菜の将を見つめるトロンとした瞳は。
俺のと違う。
俺は階段を音をたててのぼり、部屋にはいるとわざと大きな音をたててドアをしめた。
俺はベッドに身をなげだした。
・・・。
沈黙がながれた。
なんだ、この期待外れの感じは。
この虚しさはなんだ?
俺は期待してたのか。
追いかけてくることを。
呼び止めてくることを。
部屋にかけつけてノックもしないで中に飛び込んでくることを。
でも。無駄。
何分たっても、樹菜はこなかった
俺は拳をベットに振り落とす。
「なんで・・・将なんだよ・・!」
なんとなく予感してた。
将と二人きりになったときの日から・・・
様子がおかしかったから・・・
俺はベットに倒れこんだ。
なんで将?
その言葉が頭にジリジリとやきつく。
それしか頭になかった。


