そうしていた次の瞬間、
「樹菜ちゃん?」
衣装部屋の扉が開いた。
天使の声がきこえた。
「将さ・・・」
わざわざ来てくれたのかな。
私の声をきいて。
私ははぁはぁと言いながら将さんの名前を必死に呼ぶ。
「樹菜ちゃん?
怖い?
大丈夫?」
私はただ泣き叫んで息をはぁはぁとしながら必死に頷いた。。
部屋の中心でうずくまっている私に近づいてきた将さん。
私は将さんに助けを求めるようにただ見つめた。
その次の瞬間だった。
え・・・・
フワッと何かが私に覆いかぶさった。
「大丈夫。
俺がついてる。
大丈夫。大丈夫。怖くない。」
私は今、将さんの腕に抱かれてる。
そう理解するのに数秒かかった。
将さんは私を抱きしめて背中をさすった。
なんだろう・・・
この心臓の音。
怖いから心拍数が上がったのかな。
それとも・・・抱きしめられてるから・・・・?


