将さんは脱衣所をでて、右の扉を開けた。
私の目にとびこんできたのは!!
「すごい!!」
私はその部屋を舐めまわすようにぐるりとみた。
どこをみても・・・
どこを見渡しても・・・
服!服!服!!
「こ・・ここおもちゃの衣装部屋だから・・・」
将さんがどもりながらもいった。
「い・・・衣装部屋!?」
何その単語!?
この家、どんだけ金あるんだよ・・・
「えっと・・・好きな服選んで着ていいから・・・」
この中から一着えらべって!?
無理だよ!
「じゃ・・・」
そういうと将さんは部屋をでようとした。
無理!選べない!行かないで!
そんな願いも伝わらず、行ってしまいそうになる。
ええ!?ヤバくない?!
引き止めなきゃ!
「将さんが決めてください!ありすぎて選べないんで!」
私の口から言葉が滑りおちた。
将さんはピタリととまった。
そして数秒の沈黙。
私は次の展開を待っていたのに・・・
また歩きだしてしまった。
聞こえないふり!?
めちゃくちゃひどくない?
「お願いします!」
私はまた言葉を滑り出した。
そしてまた立ち止まる将さん。
私はじっとまた目で訴えた。
そして私の願いは叶い、将さんは顔を覆いながらふりむいた。
ほっと息をもらす。
そして早歩きでここまできたかと思うと、適当にハンガーから服をとり、まだ顔を覆いながら私に服を渡した。
私は押し付けられたため反射的に服を受け取った。
それを確認すると背中をピンっと張って、また早歩きで部屋の外へときえていった。
ものの数秒のことだった。
なんというスピード・・・。
顔を覆いながら選べるのか・・・?
そんな疑問をもった。


