次の瞬間。
――――――――ざくっ・・・
こんな効果音がピッタリであろう。
「いっつぅ〜」
私は小さく声をあげる。
私の指からドクドクと赤い液体が流れ出てくる。
あ~なに私あんな速さでトマトきってんだよ!
ばかっ
過去を悔やむ私。
まあ、そんなにばっさり切られてないのが唯一の救い。
「どうしたの?」
声がきこえた。
ふりむくと・・・
「しょ・・将さん」
私の声きいて、来てくれたのかな??
私は自分の人差し指に目をうつした
そうすると将さんも私の人差し指を見て口をひらいた。
「あ・・・切れてる。
そんなに急がなくても・・・」
そして私の人差し指を持ち上げる。
「で・・・でも」
私が言葉を発しようとしたそのときだった。
ぺロっ
私の指になにかがすべった。
っ!?
「ひゃっ」
私は突然の出来事に思わず声をあげた。
「応急処置。うちに絆創膏ってあったかなぁ・・・・」
キョロキョロと余裕をもちながらも絆創膏を探す将さん。
そんな将さんとは違い、私にはそんな余裕はこれっぽっちもなかった。
・・・超ドキドキしてる・・・
ゆ・・・指・・・なめられてるんだよ!?
ああ・・・恥ずかしい・・・
し・・・心臓が爆発しちゃうくらい、心拍数が上がっていた。


