私は将さんの言葉を遮った。
自分でも何をしているのかと思った。
でも自然に体が動いたんだ。
私は、将さんに飛び込むように将さんの唇を塞いだ。
自分の唇によって。
何故か会場から歓声が聞こえた。
私は唇をはなして、至近距離で口をひらいた。
絶対、絶対、絶対・・・告白は自分からしたかったんだ。
想いを先に伝えたかった。
「そこから先は言わせません。
将さん、私と・・・」
私は将さんの瞳を見る。
今にも唇が触れ合いそうな近さで。
私は自分の中で覚悟を決めて言葉を発した。
「・・・付き合ってください」
そう私が言った瞬間に客席からまたもや歓声があがっていた。
私は“やっと言えた"という安心感からか、自然に笑みが零れた。
心の中のモヤモヤがスーッと消えた気がした。
私は将さんの言葉を待っていた。
すると、突然に将さんの唇が私の唇に重なった。
何度も角度を変えて、重なりあう二つの唇。
何秒かしてはなれると、私の前には笑顔の将さんの顔があった。
そして将さんの口がひらいた。
私は真剣に将さんを見つめる。
「もちろん。お願いします」


