―――――――8時・・・
ただ今ランウェイを歩いているのは本日登場4回目の愛美ちゃんと、
本日登場3回目の慶太。
二人でカップルを演じている。
うん、いい感じだ。
愛美ちゃんも本当に恋している女の子に見える。
1番最初の登場とは違い、堂々はしていないではにかむ笑顔を見せている。
慶太も愛美ちゃんを恋する瞳で見つめている。
ショーが終わるのは9時頃だ。
MCも面白い芸人さんと、可愛いアナウンサーとやっていてトークの面も充実している。
そういえば・・・このショーの最後にスペシャルサプライズがあるんだよね・・・。そのことを私は知らない。
私が腕を組んでモニターを見ている時だった。
「樹菜!!」
誰からか呼ばれた。
私が振り向くと、真奈と里沙と彩夏がいた。
真奈の手には濃いピンクのフワフワとしたミニドレス・・・
里沙の手にはブラシにキラキラと輝くティアラ・・・
彩夏の手にはピンクのチークやグロス・・・
なんだろう、この危機感は。
なんか嫌な予感が私の第六感を通り抜けた。
「な・・・なに?」
私は顔がひきつっていないかと思った。
私が腕を組むのをやめると・・・
次の瞬間、3人が私の手首を掴んだ。
なんだ、これ。
「え・・・?」
私は苦笑いをしながら3人の目を見た。
そうすると3人が同時に口を開いた。
「「「ちょっとなにもしないでついて来て!」」」
それだけ言うと私の手首を強引に引っ張った。
は?
なにがなんだかわかんないんですけど!?
「えぇぇぇええ!?」
ステージ裏に私の声が響き渡った。


