「彩夏~」
私はリビングで総さんと一緒にテレビを見ている彩夏に話しかけた。
「すみません。お取り込み中。
えっと、彩夏。私の部屋って・・・どこ?」
私は彩夏に尋ねた。
「聖さんと一緒。」
即答。
一秒もかかってない。
ん?
どゆこと?
「聖さんと同じ部屋よ。」
えっと・・・
「つまり・・・同じ部屋で寝るの?」
「そうよ」
また即答。
私は思わず自分の体を抱きしめた。
「はぁ!?」
あくまでも男と女なのに!?
結構大人になりつつあるのに!?
私は身震いをした。
「もういいかな。樹菜ちゃん。
今は俺と彩夏の時間なんだ。」
彩夏の頭を撫でながらそういう総さん。
「あ、すみません総さん!」
彩夏は顔を真っ赤にして総さんを軽く叩いている。
私は駆け足でその場をさった。


