無我夢中で走って走って走って・・・。
息を乱しながらも家の中に駆け込んだ。
私がハァハァとドアにもたれ掛かっていると、将さんが小走りで私の方にやってきてくれた。
私は“自分、なにやってるんだろう"っと感じながらも将さんに走って飛び込んだ。
将さんは少し驚いて目を見開いたけど、将さんは私を受け止めてくれた。
私はギュッと将さんから離れないでいた。
将さんも私を離さないでいてくれた。
そうしていると、将さんの声が耳に届いた。
「本当、危なかっしいよ・・・
樹菜ちゃん・・・。」
私を抱きしめながら言う将さん。
将さんがどんな表情をしているかがわからない。
「ごめんなさ・・・ぃ。」
私は自然に謝りの言葉がでた。
そしてまた将さんが口をひらいた。
「あの・・・、
白岡慶太とかいうヤツと、
こんなことしてないよね?」
私はうんうん頷いていた。
将さんが“ヤツ"という言葉をつかったことにとても驚いた。
そして将さんは優しい声で言った。
「なら、よかった。」
将さんが微笑んだ顔が見えたきがした。
私が、自然に笑顔が零れたからだろうか。
私達はそのままいつまでも甘い時間を流していた。


